よもへい先生の雑記帳

おもに教育たまに音楽

森林から学ぶ

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2枚の写真を並べてみた。

どちらが手入れされた健康な森林と言えるだろうか。

 

 

正解は,上の森林だ。

下草刈りや間伐がされており,幹も太く真っ直ぐ伸びている。

一方で下の写真の森林の様子から,木と木の間隔は狭く,生育状態があまりよくないのが分かるだろう。

 

森林組合の方の話によると,間伐というのは技術と経験が必要で,数人いないとできないので,近年は整備できていない森林が増えているという。

 

そもそも,雑多な樹木が集まっている自然林には間伐は必要ない。

間伐や下草刈りなどの整備が必要になるのは,戦後に急増したスギ,ヒノキなどの人工林だ。

 

林業というのは金になるまで時間がかかる。山を買って植林したはいいが,それらが育ち,材木として出荷されるまでは短くとも30年の月日を要する。

代替わりして2代目が管理しているケースも多いが,間伐などの整備が大変で放置したままになる。

そうなると増えるのは土砂崩れなどの災害だ。

根が十分張らず,地盤が脆弱になった結果,豪雨などで山の表面が持っていかれるのだ。

 

下の森林の写真をよく見ると,木の幹が剥がされているのに気づくはずだ。

取材に同行してくれた人の話によると,これは間伐の一つの方法なのだそう。幹を剥いだ木は徐々に枯れていき,自然に倒れるのだそう。

時間はかかるが,チェーンソーも人手も必要ない。

 

比較した2枚の写真から,さまざまなことがわかってくる。

 

この教材は小学校5年生で扱う。

初めて5年生を受け持った平成23年度,社会科の単元で地元の森林を教材として扱うため,約一ヶ月間,週末に山に通い詰めた。

 

そのときにお世話になったのが,地元の木工体験施設。間伐材を利用して木工体験ができたり,手作りの道具などを販売していたり,地元の子どもたちが森林や間伐材に触れて楽しめる施設だった。

当時は,下の写真のような感じ。

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この施設のおじさんに一緒に山へ連れて行ってもらい,いろいろな話を聞いた。森のことや水のこと,間伐の技術のこと。笑ったら目が細くなって柔和な顔をしたおじさんだった。 

学校で子どもたちにこの施設の話をして紹介したら,数人が土日に家族で行って,手作り箸を作る体験をして来たという。

後で施設を訪れたときにおじさんにそのことを話すと,訪ねてきた子どもたちのことを楽しそうに思い出してくれていた。

 

その施設を数年ぶりに訪れた。

平成24年の2月以来だから,9年ぶりか?

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息子たちを連れて行ったが,芝生の広場で走り回ったり,裏手の小川で水遊びしたり,存分に楽しんでいた。

当時お世話になったおじさんには,残念ながら会えなかったが,元気にしてくれていたらと思う。

 

さらに暖かくなってきたら,いろいろと生き物が出てきて虫好きな息子たちはもっと喜ぶだろう。

近いうちにまた行きたいと思っている。